1. はじめに

この記事は、VS Code の Copilot で Agentic Workflows を始める方向けの実践ガイドです。 単発チャット運用から、計画・実装・検証を分ける運用へ移行する手順を示します。 最小構成として、Planner / Coder / Reviewer の 3 役パターンを紹介します。

2. 背景と基本概念

Agentic Workflows とは、AI に回答させるだけでなく、タスク完了まで段階的に進める方式です[^agent-mode]。ポイントは次の4つです。

  • タスク分解: 要件を実装可能な単位に分ける
  • ツール実行: 検索、編集、テスト実行を使い分ける
  • 自己修正: エラーや差分レビュー結果で再計画する
  • 役割分担: 目的別エージェントで責務を固定する

3. 比較表

観点単発チャットAgentic Workflows
出力の一貫性担保しにくい手順で担保しやすい
安全性ツール権限が広くなりがち役割ごとに権限制御しやすい
チーム再現性担当者依存になりやすいワークフローとして共有しやすい
複雑タスク対応手順が曖昧だと方針逸脱しやすい計画とハンドオフを明示すると立て直しやすい

※ 本表は VS Code の Custom Agents / Handoffs を前提とした運用比較です[^custom-agents]。

4. 実装例

4.1 ステップ1: Planner(読み取り専用)を作る

markdown
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description: 実装計画を作成する
tools: ["search"]
handoffs:
  - label: 実装へ進む
    agent: coder
    prompt: この計画に基づいて実装してください
---

# Planning Agent

要件をタスク分解し、変更対象ファイルと検証手順を提示してください。

4.2 ステップ2: Coder(編集可能)を作る

markdown
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description: 計画に沿って実装する
tools: ["search", "edit", "terminal"]
handoffs:
  - label: レビューへ進む
    agent: reviewer
    prompt: 変更差分をレビューしてください
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4.3 ステップ3: Reviewer(読み取り専用)で検証する

markdown
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description: 変更差分をレビューする
tools: ["search", "problems"]
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4.4 ステップ2.5: Agent Skills でレビュー観点を共通化する

markdown
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name: pr-review-checklist
description: PRレビュー時に確認する観点を標準化する
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# PR Review Checklist

- セキュリティ影響
- 依存関係の更新有無
- テスト不足の有無

このスキルを Reviewer Agent で参照すると、チーム全体のレビュー品質をそろえやすくなります。 なお、利用可能な tools 名は環境で異なるため、エージェント設定画面または /agents で確認してください[^custom-agents]。

5. 図解

Copilot Agentic Workflows の最小構成

6. まとめ

Agentic Workflows は、Copilot 活用を「便利な補助」から「再現可能な開発プロセス」へ引き上げる設計です。まずは3役に分け、権限を最小化し、ハンドオフで流れを固定してください。

7. 参考情報


この記事の執筆にあたり、AI の支援を受けています。

[^agent-mode]: VS Code Docs, "Agent mode in VS Code", https://code.visualstudio.com/docs/copilot/chat/chat-agent-mode

[^custom-agents]: VS Code Docs, "Use custom chat modes in VS Code (Custom Agents)", https://code.visualstudio.com/docs/copilot/customization/custom-agents